11/12/2009

人民元のゆくえ(その1)

今日(2009年11月11日)、中国人民銀行第3四半期の「貨幣政策執行報告」が発表されたことを受けて、これから人民元が対ドルで切りあがっていくのではないか、との観測記事が出ています。

「中国が為替政策に関する文言変更、資本フローなどを反映へ」ロイター
「China hints at renminbi appreciation」(Financial Times

記事によれば、「人民銀行は2005年7月に人民元を切り上げて以来、貨幣政策報告で、人民元相場については「妥当で均衡の取れた水準で基本的な安定を維持する」との考えを繰り返し表明してきたが、今回の報告にはそのような表現がなく、人民元の相場形成に関する基準が変更された可能性がある。新たな表現は「主体性、コントロール可能性、および漸進主義の原則に従い、国際的な資本フローや主要通貨の変動を考慮して人民元相場の形成メカニズムを改善する」とした。」(ロイター記事)とのことです。

実際の第3四半期報告の中身を見てみると、ロイターの記事の表現は、今回の報告書の45ページ目、第5章2節「下一阶段主要政策思路(訳:今後の主要政策の考え方)」にありました。

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