1/24/2010

武広高速鉄路(新幹線)で湖南省長沙へ(2)

広州北駅も遠くて不便だし、まだ出来たばかりで、そんなにお客さんもいないだろう、、、なんてたかをくくっていたら大間違い。

午前10時まえの列車に乗ったのだが、満席。途中、岳陽等の駅(それぞれ、新設の強大な駅だが駅前には未開発で何もなし)でも結構人の乗り降りがあるのには正直驚いた。

車窓の風景と、車内はこんな感じ。(横のおじさん、ごめんなさい。)





武広高速鉄路(新幹線)で湖南省長沙へ(1)

湖南省の省都、長沙市まで、とある案件の調査で出張をしてきた。昨年、広東省の広州と新幹線「武広高鉄(武漢と広州を結ぶ高速鉄道)」で結ばれ、広州北駅からほぼ30分に一本、2時間で結ばれるようになった。

広州北駅は、、、、とにかく遠い。広州の空港も郊外の異常に遠い場所にあるが、広州北駅も花都という地区にあり、広州市内からタクシーで1時間。今年には広州南駅が完成し、そうすると市内から便利になるだけでなく、さらには深圳と広州を結ぶ新幹線との乗り換えが楽になる。(現在、深圳~広州間の高速鉄路は広州東駅に到着)
そして、深圳から香港への2015年に乗り入れがされる予定(土地の収用をめぐって、香港の議会に相当する立法会で大揉めだが、、、)で、そうすると香港、深圳、広州、長沙、武漢までが5時間程度でむすばれることになり、経済的に一体化が進む。


湖南省と言えば、毛沢東の出身地で、内陸で沿海部の省に比べて比較的貧しい(深圳、東莞の工場の労働者は湖南省出身者が多い)、という漠然としたイメージしかなかった。


1/13/2010

超高層ビルの建築ラッシュ

本日の経済日報に広州、華南地域で最も高いビルとなる広州国際金融中心が今年10月にオープンとの記事が掲載された。ちょっと調べたら、中国、香港、台湾の各大都市では超高層ビルの建築ラッシュ。「にょきにょき」立ってきている、というのが実感である。メモ代わりに以下、簡単に各地の超高層ビルのデータをまとめてみた。
ニューヨークのマンハッタンも1920年代~30年代にかけて超高層ビル建築ラッシュが起きたのを髣髴させる。建設には少なくとも1千億円規模の資金が必要なことから、中国等の新興国に資金が集中していることの象徴とも言える。

北京
330m/77階/2009年

上海
492m/101階/2008年
事業主:森ビル
632m/128階/2014年竣工予定
事業主:上海市

南京
450m/89階/2009年
事業主:緑地集団

重慶
455m/85階以上/2015年竣工予定

広州
440m/103階/2010年竣工予定
事業主:広州市、越秀投資

深圳
588m/115階/2014年竣工予定
事業主:平安保険

台北
509m/101階/2004年
事業主:台湾企業14社

1/12/2010

中国の銀行の貸出残高(その3)

SCMP.com - Mainland banks set to pull plug on lending, report says: "SCMP.com - Mainland banks set to pull plug on lending, report says"

日本の銀行の貸出残高を調べてみると、、、

日本の民間金融機関の資産・負債
(残高の大きい項目のみピックアップ)
2007年 1月 国債189兆円 地方債 88兆円 
割引手形412兆円 手形貸付407兆円
当座貸越315兆円
2008年 1月 国債184兆円 地方債 83兆円 
割引手形415兆円 手形貸付412兆円
当座貸越322兆円
2009年 1月 国債190兆円 地方債 96兆円
割引手形434兆円 手形貸付430兆円
当座貸越337兆円
2009年11月 国債214兆円 地方債121兆円 
割引手形425兆円 手形貸付423兆円
当座貸越343兆円
出所:
民間金融機関の資産・負債(FA)(日本銀行ウェブサイト)

ということで、予想通りあんまり増えてません。国債・地方債が2009年に入って増えているのが気になります。

最近の銀行の増資
⇒民間企業への貸付は増えず
⇒銀行は余剰資金は国債で運用

と短絡的に考えてはいけないのかもしれないが、もしそれが正しいとすると、コストの高い株式市場で調達した資金を、最も安全だがリターンの低い国債で運用、ということになる。

残念ながら、日本経済が成長しないのもうなずける。いや、、うなずいてはいけない!リスクをとって中国市場へ展開をする日本企業の役に少しでも立てれば、、、と考える日々です。(GNPは増えても、GDPは増えないのですが)

中国の銀行の貸出残高(完)

中国の銀行の貸出残高(その2)

SCMP.com - Mainland banks set to pull plug on lending, report says: "SCMP.com - Mainland banks set to pull plug on lending, report says"

200兆円の貸出残高の増加がどれくらいすごいかというと、

日本のGDP(既に中国のGDPも同規模になったが)がざっくり500兆円だからGDPの4割に相当する銀行貸付が増えた計算になる。

[再掲載]中国の金融機関の貸出残高統計(人民銀行ウェブサイト)
中央の「各项贷款 Total Loans」の欄参照
2007年 1月 23兆人民元
2008年 1月 27兆人民元
2009年 1月 32兆人民元
2009年11月 40人民元

でもって日本はどうかというと、、、

(つづき)

中国の銀行の貸出残高(その1)

SCMP.com - Mainland banks set to pull plug on lending, report says: "SCMP.com - Mainland banks set to pull plug on lending, report says"

金融危機を受けて冷え込んだ経済を刺激するため、昨年中国の銀行は政府の景気刺激策に呼応して貸出を積極化させた。今年に入り中国は景気刺激策の効果が現れ、銀行の貸出姿勢がどれくらい抑制されるのかが注目されている。

調べてみると、2007年1月の中国の金融機関の貸出残高は23兆人民元(約309兆円)だったのに対し、2009年11月は39兆元(約525兆円)ということで日本円にして200兆円の貸出増加!どれくらい融資に積極的だったのかが分かる。

中国の金融機関の貸出残高統計(人民銀行ウェブサイト)
中央の「各项贷款 Total Loans」の欄参照
2007年 1月 23兆人民元
2008年 1月 27兆人民元
2009年 1月 32兆人民元
2009年11月 40人民元

(つづき)